豪州センチメンタル・ジャーニー 篇(その1)
2016年4月11日(月)
今年は、どういう訳か、3月22日の桜開花宣言が出されて以降、暖かい日と涼しい/寒い日が交互に日替わりで来るような天気が多かった様な気がします。なので、昨日暖かかったので今日も良いだろうと思って花見に行くと妙に肌寒かったりして、春爛漫の気分を味わうのがちょっと難しかった。まあ、その分花の寿命が長くて、例年よりは長期間観桜を楽しむことが出来ました。今や染井吉野は盛りを過ぎましたが、ところによってはまだ辛うじて咲き残っていて、花と葉の混ざり具合を眺めたり、風に舞う花びらを浴びて楽しむことができます。また、染井吉野とこれからピークを迎える八重桜とを見比べて、色が濃いだの薄いだの、こっちは儚げだけど風情があるだの、あっちは艶やかでそれはそれで良いだの品定めをするのも一興。
お花見には行かれましたか? 当方は、3月30日に大学同期の数人と、目黒川を太鼓橋から大橋近辺まで遡って散策し、五分~七分咲きを楽しむことが出来ました。
桜が水辺で咲いているのを見るのは、何となく気持ちが和(なご)みます。
ところで、3月下旬当方夫婦は、オーストラリアはシドニーへ旅行に行って来ました。
昔、1991年から95年にかけて家族でシドニーに住んだことがありまして、それ以降も旅行で2度訪問しましたが、前回が2003年だったので、今回は13年ぶりとなりました。もう我々の知っているシドニーはひと昔以上前のものとなってしまいました。
今回夫婦で参加したのはJALパックのフリーステイ シドニー6日間と言う、往復のフライトと現地ホテルでの4泊以外は何もないツアー。まあ、昔住んでいたので、現地の一般的な観光は不要なんですがね。今回の旅行の目的はいくつかありますが、主なものとしては・・・
1.家族ぐるみお付き合いしているAさんと旧交を温める
2.シドニーでこの時期開催される Royal Easter Show を見る
3.昔、住んでいた時、休みの日に良く家族で行った国立公園に行ってみる
4.13年ぶりのシドニーで何が変わったかを目撃する
などがありました。
DAY1(3/22)
旅行初日なんだけど、この日は成田空港へ行って19:30発の夜行便
JL771便に乗ればいいだけ。(少し拍子抜け。)
ドリス・デイの往年のヒット「センチメンタル・ジャーニー」の歌詞では、
”Seven, that's the time we leave, at seven” と7時出発が歌われています
が、我らの出発時刻はそれよりちょっぴり遅い Seven thirty pm です。
午後3時頃家を出て、4時半頃に成田到着。円貨を少々外貨(豪ドル)に
交換。ざっくりA$1=100円のイメージ。それで、空港内をうろうろ
していたら、こういう場面に遭遇した。
テレビ東京の「YOUは何しに日本へ?」のロケみたい。割合少人数で
やっているのだなあ。このお兄さん、番組に出られたのかな。
そろそろ時間だ。ドリス・デイに歌わせると Like a child in wild
anticipation Long to hear that "All aboard"
「ご搭乗。」のアナウンスでゲートに向かう。
B‐777のエコノミー席は8割がたの混み方で、窓際三席を夫婦で使えた
のはまあまあか。横にはなれないので、あまり眠れなかった。夜行便は
年をとるとシンドイです。
DAY2(3/23)
朝7:15定刻通りにシドニー空港国際ターミナルに到着。時差は2時間
(まだ夏時間)なので、時差ぼけはない。類似のツアーで日本から到着した
人たちと一緒にバスに乗り込むが、皆さん別の都市へ移動するとのことで、
国内ターミナルで降りる。市内のホテルへ向かうのは我ら夫婦のみ。
へえ~、ツアー客の好みも多様化しているのだなあ。
チェックインは午後2時以降とのことで、ホテルに荷物を預けて久々の
シドニー市内を見て回ることにする。晩夏から初秋の気候で東京より
暖かい。
まずは、ホテルからすぐ近くにある波止場「サーキュラー・キー」。
ここはウィークデーでも沢山の人で賑わっている。シドニーの2大
シンボル、ハーバーブリッジとオペラハウスを一望出来て気持ちの良い
場所だ。
大桟橋に大型客船ダイアモンド・プリンセスが停泊している。多分
クルーズの一環としてシドニーに来ているのだろう。
案内所でICカードを購入する。シドニーの電車、バス、フェリーの
どれにも使えて、おまけに一日(平日)A$15以上はかからないと
言う旅行者には便利な代物。【13年で変わったこと ― ①】
電車に乗り、市街の中心部タウンホール駅へ行く。付近の1898年
竣工の昔風デパート Queen Victoria Building 内をそぞろ歩いた後、
中華街へ行く。規模は横浜のものとは比ぶべくもないが、どの店に
入っても概ね味は良い。
飲茶ランチ。家族で、この真ん中のふにゃふにゃしたのが好きなんです。
お腹がくちくなって、近くのダーリング・ハーバーへ腹ごなしに歩く。
ダーリング・ハーバーに着いて周囲を見回すと・・・ あれっ、マリーナ
の先にある橋の上にモノレールが通っていたのが、今や影も形もない。
駅の残骸はあるのだけれど、線路は撤去されている。まあ、旅行者
向けのアトラクション的なものだったので、なくてもいいや、と言う
ことになったのかな。【13年で変わったこと ― ②】
ホテルに戻ってチェックインし、部屋でTVをつけてみると、
ニュースで大事件を報道していて驚く。ベルギーの首都ブリュッセル
の2か所でテロの襲撃(爆発)がなされたとのこと。パリのテロの
延長線上にあると思われる酷い事件だ。ほんの半日ほどTVを
見なかった間にこんなことが起きているなんて。
夕方、ホテルを出て、またサーキュラー・キーへ行く。晩御飯は
そこら辺の店でフィッシュ&チップスを買って公園のベンチで食べる。
すると、我々の見ている前でダイアモンド・プリンセスが動き出した。
うわっ、出航だ。
ハーバーブリッジとオペラハウスの間で方向転換をし、湾の入り口へ向けて
舵をとる。その時、豪華客船の太く力強い汽笛が港中に鳴り響いた。まるで
「シドニーよ、世話になったな。また来るぜ。」と言っている様だ。
それに答えて港の霧笛(?)がキュッ、キュッ、キュッ、と鳴る。
こちらは「恙無い航海を祈る。」だろうか。強く印象に残る場面だった。
DAY3(3/24)
この日は、旅の主目的の第1 ― Aさんに会いに行く。御主人は
用事があって5月初めまで海外に行っているので、奥様(日本人)が
一日お付き合いして下さるとのこと。電車に乗り1時間ほどで、
Aさんのご自宅に着く。そこからAさんの車で、ショッピングセンター
へ行き買いもの。帰りがけ、以前当方一家が住んでいた家の前を
通りかかる。
家自体に変わった様子はないけど、新たに屋根の上にソーラ―パネルが
設置されている。そう言えば、今回ところどころで同様のパネルを
屋根に見かける。代替エネルギーの重要性がこの国でも認識されて
いるのだなあ。【13年で変わったこと ― ③】
Aさんの家で昼食を御馳走になった後、以前両家の子供たちが通って
いた小学校へ行ってみる。そこで、20年数前に子供たちが教えて
戴いた美術の先生に邂逅するという僥倖に恵まれたのが実に嬉しい
surprise だった。学校を辞去し、次は、目的の3番KRGC国立
公園へ行く。本当は、ゲートで入園料を支払うのだけれど、この日は
イースター休みの前日で午後4時を回ったこともあり、料金所が
閉まっている。この国では良くあることだ。少し得した気分で
山沿いのくねくね道を下りて行くと、川の畔に出る。川でのんびり
ボートを漕いでいる人たちがいる。
そうそう、家族でここに良く来たものだ。空気が美味しくて、広くて
気持ちが良い。
もう少し先の山の中腹に行くと、カンガルーなどを保護して放し飼いに
している広大なエリアがあるので、そこへ行ってみる。着いたら、係の
おじさんが、営業時間が終わって、丁度今閉めたところだと言う。
あらあ残念などと話していたら、遠くから来たのだったら開けてあげる、
と言う。休みの前日に帰ろうとしていたところをまた戻ってくれるなんて、
信じられないくらい親切な人だ。感謝しつつ、エリア内に入り、
おじさんの案内でカンガルーを探す。
途中、こういう壮大な景色が見える場所を通る。さすが国立公園だ。
20分くらい探し回って、漸くみつかる。
おじさんのお蔭で見ることが出来たカンガルーたち。
当人たちにとっては、もう今日の出番は終わったと思ったのに何だよぉ、と
言ったところだろうか。
おじさん、どうもありがとうございました!
夕食には、Mさんと言う共通の知人と合流し、昔我が家族も良く利用した
中華レストランでAさんに御馳走になる。満腹で電車に乗り、ホテルに
戻る。Aさん、何から何までお世話になり本当にありがとうございました。
― 続く ―
Nick@今日は肌寒い。4月も中旬に入って、もう完全に春だと思ったのにぃ。
今年は、どういう訳か、3月22日の桜開花宣言が出されて以降、暖かい日と涼しい/寒い日が交互に日替わりで来るような天気が多かった様な気がします。なので、昨日暖かかったので今日も良いだろうと思って花見に行くと妙に肌寒かったりして、春爛漫の気分を味わうのがちょっと難しかった。まあ、その分花の寿命が長くて、例年よりは長期間観桜を楽しむことが出来ました。今や染井吉野は盛りを過ぎましたが、ところによってはまだ辛うじて咲き残っていて、花と葉の混ざり具合を眺めたり、風に舞う花びらを浴びて楽しむことができます。また、染井吉野とこれからピークを迎える八重桜とを見比べて、色が濃いだの薄いだの、こっちは儚げだけど風情があるだの、あっちは艶やかでそれはそれで良いだの品定めをするのも一興。
お花見には行かれましたか? 当方は、3月30日に大学同期の数人と、目黒川を太鼓橋から大橋近辺まで遡って散策し、五分~七分咲きを楽しむことが出来ました。
桜が水辺で咲いているのを見るのは、何となく気持ちが和(なご)みます。
ところで、3月下旬当方夫婦は、オーストラリアはシドニーへ旅行に行って来ました。
昔、1991年から95年にかけて家族でシドニーに住んだことがありまして、それ以降も旅行で2度訪問しましたが、前回が2003年だったので、今回は13年ぶりとなりました。もう我々の知っているシドニーはひと昔以上前のものとなってしまいました。
今回夫婦で参加したのはJALパックのフリーステイ シドニー6日間と言う、往復のフライトと現地ホテルでの4泊以外は何もないツアー。まあ、昔住んでいたので、現地の一般的な観光は不要なんですがね。今回の旅行の目的はいくつかありますが、主なものとしては・・・
1.家族ぐるみお付き合いしているAさんと旧交を温める
2.シドニーでこの時期開催される Royal Easter Show を見る
3.昔、住んでいた時、休みの日に良く家族で行った国立公園に行ってみる
4.13年ぶりのシドニーで何が変わったかを目撃する
などがありました。
DAY1(3/22)
旅行初日なんだけど、この日は成田空港へ行って19:30発の夜行便
JL771便に乗ればいいだけ。(少し拍子抜け。)
ドリス・デイの往年のヒット「センチメンタル・ジャーニー」の歌詞では、
”Seven, that's the time we leave, at seven” と7時出発が歌われています
が、我らの出発時刻はそれよりちょっぴり遅い Seven thirty pm です。
午後3時頃家を出て、4時半頃に成田到着。円貨を少々外貨(豪ドル)に
交換。ざっくりA$1=100円のイメージ。それで、空港内をうろうろ
していたら、こういう場面に遭遇した。
テレビ東京の「YOUは何しに日本へ?」のロケみたい。割合少人数で
やっているのだなあ。このお兄さん、番組に出られたのかな。
そろそろ時間だ。ドリス・デイに歌わせると Like a child in wild
anticipation Long to hear that "All aboard"
「ご搭乗。」のアナウンスでゲートに向かう。
B‐777のエコノミー席は8割がたの混み方で、窓際三席を夫婦で使えた
のはまあまあか。横にはなれないので、あまり眠れなかった。夜行便は
年をとるとシンドイです。
DAY2(3/23)
朝7:15定刻通りにシドニー空港国際ターミナルに到着。時差は2時間
(まだ夏時間)なので、時差ぼけはない。類似のツアーで日本から到着した
人たちと一緒にバスに乗り込むが、皆さん別の都市へ移動するとのことで、
国内ターミナルで降りる。市内のホテルへ向かうのは我ら夫婦のみ。
へえ~、ツアー客の好みも多様化しているのだなあ。
チェックインは午後2時以降とのことで、ホテルに荷物を預けて久々の
シドニー市内を見て回ることにする。晩夏から初秋の気候で東京より
暖かい。
まずは、ホテルからすぐ近くにある波止場「サーキュラー・キー」。
ここはウィークデーでも沢山の人で賑わっている。シドニーの2大
シンボル、ハーバーブリッジとオペラハウスを一望出来て気持ちの良い
場所だ。
大桟橋に大型客船ダイアモンド・プリンセスが停泊している。多分
クルーズの一環としてシドニーに来ているのだろう。
案内所でICカードを購入する。シドニーの電車、バス、フェリーの
どれにも使えて、おまけに一日(平日)A$15以上はかからないと
言う旅行者には便利な代物。【13年で変わったこと ― ①】
電車に乗り、市街の中心部タウンホール駅へ行く。付近の1898年
竣工の昔風デパート Queen Victoria Building 内をそぞろ歩いた後、
中華街へ行く。規模は横浜のものとは比ぶべくもないが、どの店に
入っても概ね味は良い。
飲茶ランチ。家族で、この真ん中のふにゃふにゃしたのが好きなんです。
お腹がくちくなって、近くのダーリング・ハーバーへ腹ごなしに歩く。
ダーリング・ハーバーに着いて周囲を見回すと・・・ あれっ、マリーナ
の先にある橋の上にモノレールが通っていたのが、今や影も形もない。
駅の残骸はあるのだけれど、線路は撤去されている。まあ、旅行者
向けのアトラクション的なものだったので、なくてもいいや、と言う
ことになったのかな。【13年で変わったこと ― ②】
ホテルに戻ってチェックインし、部屋でTVをつけてみると、
ニュースで大事件を報道していて驚く。ベルギーの首都ブリュッセル
の2か所でテロの襲撃(爆発)がなされたとのこと。パリのテロの
延長線上にあると思われる酷い事件だ。ほんの半日ほどTVを
見なかった間にこんなことが起きているなんて。
夕方、ホテルを出て、またサーキュラー・キーへ行く。晩御飯は
そこら辺の店でフィッシュ&チップスを買って公園のベンチで食べる。
すると、我々の見ている前でダイアモンド・プリンセスが動き出した。
うわっ、出航だ。
ハーバーブリッジとオペラハウスの間で方向転換をし、湾の入り口へ向けて
舵をとる。その時、豪華客船の太く力強い汽笛が港中に鳴り響いた。まるで
「シドニーよ、世話になったな。また来るぜ。」と言っている様だ。
それに答えて港の霧笛(?)がキュッ、キュッ、キュッ、と鳴る。
こちらは「恙無い航海を祈る。」だろうか。強く印象に残る場面だった。
DAY3(3/24)
この日は、旅の主目的の第1 ― Aさんに会いに行く。御主人は
用事があって5月初めまで海外に行っているので、奥様(日本人)が
一日お付き合いして下さるとのこと。電車に乗り1時間ほどで、
Aさんのご自宅に着く。そこからAさんの車で、ショッピングセンター
へ行き買いもの。帰りがけ、以前当方一家が住んでいた家の前を
通りかかる。
家自体に変わった様子はないけど、新たに屋根の上にソーラ―パネルが
設置されている。そう言えば、今回ところどころで同様のパネルを
屋根に見かける。代替エネルギーの重要性がこの国でも認識されて
いるのだなあ。【13年で変わったこと ― ③】
Aさんの家で昼食を御馳走になった後、以前両家の子供たちが通って
いた小学校へ行ってみる。そこで、20年数前に子供たちが教えて
戴いた美術の先生に邂逅するという僥倖に恵まれたのが実に嬉しい
surprise だった。学校を辞去し、次は、目的の3番KRGC国立
公園へ行く。本当は、ゲートで入園料を支払うのだけれど、この日は
イースター休みの前日で午後4時を回ったこともあり、料金所が
閉まっている。この国では良くあることだ。少し得した気分で
山沿いのくねくね道を下りて行くと、川の畔に出る。川でのんびり
ボートを漕いでいる人たちがいる。
そうそう、家族でここに良く来たものだ。空気が美味しくて、広くて
気持ちが良い。
もう少し先の山の中腹に行くと、カンガルーなどを保護して放し飼いに
している広大なエリアがあるので、そこへ行ってみる。着いたら、係の
おじさんが、営業時間が終わって、丁度今閉めたところだと言う。
あらあ残念などと話していたら、遠くから来たのだったら開けてあげる、
と言う。休みの前日に帰ろうとしていたところをまた戻ってくれるなんて、
信じられないくらい親切な人だ。感謝しつつ、エリア内に入り、
おじさんの案内でカンガルーを探す。
途中、こういう壮大な景色が見える場所を通る。さすが国立公園だ。
20分くらい探し回って、漸くみつかる。
おじさんのお蔭で見ることが出来たカンガルーたち。
当人たちにとっては、もう今日の出番は終わったと思ったのに何だよぉ、と
言ったところだろうか。
おじさん、どうもありがとうございました!
夕食には、Mさんと言う共通の知人と合流し、昔我が家族も良く利用した
中華レストランでAさんに御馳走になる。満腹で電車に乗り、ホテルに
戻る。Aさん、何から何までお世話になり本当にありがとうございました。
― 続く ―
Nick@今日は肌寒い。4月も中旬に入って、もう完全に春だと思ったのにぃ。
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