死ぬまでに・・・篇

2021年4月11日(日)    

「死ぬまでに・・・」というタイトル ー 一見「終活」についての記事の
様に見えますが、そういう訳ではありません。本の題名です。

ことの発端は、今年の初めに近所の古本屋(ここは結構洋書を置いている)で
"1001 Comics You Must Read Before You Die" と言う本を見かけたことです。
2〜3週間考えた挙句、まだ売れていなかったので購入しました。分厚い
本で、写真も多く、光沢紙で960頁あって持ち重りがする。

この本のタイトル、直訳すると「あなたが死ぬまでに読むべき1001の
コミックス」とか「死ぬまでに読まなくてはいけない・・・」となります。
死ぬまでにって言われても、自分の余命を考えるととても無理だ。まあ、
本のタイトルって、耳目を集めるために少し過激なものを付け勝ちで、
言ってみれば「私のお勧めコミックス1001冊」をレトリックで言い
換えたに過ぎないとも考えられるけど、他方「この世におぎゃあ、と
生まれてきたからには、これらを読まずに死んじゃったら勿体無いよ〜」
との著者の熱意も感じられる様な気もする。

それで、この種のタイトルの本はどれくらいあるのだろう、と思い、Web
で検索してみました。そうしたら、あるわあるわ。
・1001 Photographs You Must See Before You Die(写真)
・1001 Movies You Must See Before You Die (映画)
・1001 Natural Wonders You Must See Before You Die(自然の驚異)
・1001 Gardens You Must See Before You Die(庭園)
・1001 Golf Holes You Must Play Before You Die(ゴルフのホール)
・1001 Beers You Must Taste Before You Die(ビール)
・1001 Wines You Must Taste Before You Die(ワイン)
・1001 Whiskeys You Must Taste Before You Die(ウィスキー)
・1001 Classical Recordings You Must Hear Before You Die(クラシック)
・1001 Albums You Must Hear Before You Die(音楽アルバム)
・1001 TV Shows You Must Watch Before You Die(TV番組)
などなど。
更に、「死ぬまでに」ではないけれど、1001が入っている本では
・1001 Days That Shaped the World(歴史的な日)
・1001 Events That Shaped the World(歴史的な出来事)
・1001 Inventions That Changed the World(世界的な発明)
なんてのもありました。シェエラザードの千夜一夜物語に倣って、
1001 は使いたくなる数字なんでしょうね。

これらの本の中には結構日本語に翻訳されたものがありまして、
・「死ぬまでに観ておきたい世界の写真1001」(実業之日本社)
・「死ぬまでに見たい映画1001本」(株ネコ・パブリケーションズ)
・「死ぬまでに飲みたいビール1001本」(KADOKAWA)
などを初めとして10冊ほどある。
日本語版で You Must See を「見たい」とか「観ておきたい」とソフトに
訳しているので、見たいのならあなたどうぞ、と突っ込みたくなるけど、
それはさておき、「写真」と「映画」の2冊が図書館にあったので借りて
来ました。ついでに借りた「死ぬまでにこの目で見たい日本の絵100、
と、死ぬまでにこの目で見たい世界の絵100」BRUTUS合冊本と我が家の
「コミックス」を纏めて撮ったのがこの画像↓です。雑誌はともかく、
3冊の本は重くて、並べると床が抜けるのではないかと思いました
死ぬまでに.JPG

それで、ここでは、代表例として「映画1001本」について書きます。
1001の作品が公開された年代順に並べてあって、最初の作品は1902年の
「月世界旅行」(監督G.メリエス)で、最近は2018年のものまで掲載して
あります。1作品に最も紙面を使っているもので見開き2頁、片方に写真、
もう一方にデータ(監督、スタッフ、キャスト、受賞歴等)とあらすじ、
見所と解説。少ないもので1頁に2作品が載っています。解説がなかなか
当を得たもので、概ね納得できる内容。良くあるベスト100の様に順位は
付けられていませんが、紙面が2頁か半頁かで、一応選者の評価の程度が
推測できる様になっています。

一応116年分ですが、最初の頃は作品数が僅少なので、ざっと100年で1000
作品と考えると平均、年10作が選ばれている勘定になり、各年のベスト10
クラスの作品がカバーされているとも考えられます。なので、「良い」作品
は大概入っていることになりますが、編者が米国人なので、どうしても米国
と英国の作品に偏っている様に(私からは)見えてしまう。それでも、仏、
独、伊、西、波、希、瑞、丁、加、豪、露、印、中、韓、日、等の作品も
そこそこ入っています。日本の作品は、
黒澤の「羅生門」「生きる」「七人の侍」「蜘蛛巣城」「デルス・
ウザーラ」「乱」、
小津の「東京物語」「浮草」「秋刀魚の味」、
溝口の「残菊物語」「雨月物語」「山椒大夫」、
市川の「ビルマの竪琴」「雪之丞変化」「東京オリンピック」、
新藤の「鬼婆」、今村の「楢山節考」、勅使河原の「砂の女」、
大島の「愛のコリーダ」、伊丹の「タンポポ」、北野の「HANA-BI」、
高畑の「火垂るの墓」、中田の「リング」、三池の「オーディション」、
宮崎の「千と千尋」
・・・と、一見最低ラインはクリアしている様ですが、本多の「ゴジラ」が
ないのが致命的。あと、木下、成瀬、川島、山中、野村、内田、篠田、
岡本、降旗、深作、森田、山崎、岩井、河瀬、小林正樹、山田洋次も一つも
ない。滝田(おくりびと)、是枝(万引き)も入っていない。日本映画の
本数が25/1001=2.5%と言うのは少なすぎる。世界における
日本映画のポジションと実績、影響力を考えた場合、その倍はあっても
おかしくない。

この本の読み方としては(私の場合には)…
1)自分がもし(ベスト)1001作品を選ぶとしたら、入れるであろう作品が
  含まれているか。
2)(ベスト)1001には入れないとしても、自分が好きな、思い入れのある
  作品が入っているか。
3)自分が見た作品の解説に、どんな評価が書かれているか。
4)自分が見ていない作品で、本当に(死ぬまでに)見るべき作品はどれか。
5)おや、こんな作品が入っているぞ(嬉しい喜び)
などを考えながら読むのが楽しめます。

それで、上記1〜2、5関連で、私の考えるものは…
・1001に入っていて然るべき(と私は考える)なのに入っていない作品 
 会議は踊る、真夏の夜の夢、アレクサンドル・ネフスキー、ジープの四人、
 海底2万哩、ミラノの奇蹟、ゴジラ、アルゴ探検隊の大冒険、南太平洋、
 黒いオルフェ、太陽がいっぱい、アポロンの地獄、幸福、追憶、ハリー
 ポッターシリーズ、めぐりあう時間たち
・日本で人気があって、一般のベスト100などによく選ばれる作品なのに
 入っていないもの
 モロッコ、嵐が丘、誰がために鐘は鳴る、若草物語、ダイヤルMを廻せ、
 エデンの東、鉄道員、死刑台のエレベーター、冒険者たち、ピンクの豹、
 シャレード、ひまわり、
・自分は好きなのでもしかしたらと思ったけど、やっぱり1001に入って
 いない作品
 イースター・パレード、ステート・フェア、情婦、幕末太陽傳、ハタリ、
 エロ事師たち、蜜の味、ナック、ビリー・ライアー、まぼろしの市街戦、
 いちご白書、ひとりぼっちの青春、肉体の悪魔(ケン・ラッセル)、
 ある日どこかで、きっと、うまくいく、ブエナビスタソシアルクラブ、
 ロストイントランスレーション、日の名残り
・5の、おや、こんな作品がはいっているぞ、は
 フットライト・パレード、顔のない眼、何がジェーンにおこったか、Z、
 黒いジャガー、小さな巨人、チャンス、プリシラ、恋はデジャブ

・・・と、まあ、1001本の中身についてはいろいろ毀誉褒貶・賛否両論
はあろうけれど、本書は大変な労作であり、読んで面白いことに間違いはない。

前回以降のイベントを下記します。
2021年1月
1日(金・祝)
新しい年が明けました。前日(大晦日)発表された東京都の新型コロナ
1、337人がショックだったけれど、気を取り直して、今年こそ良い年と
なることを祈る。因みに、当方は丑年生まれの年男。

4日(月)
年末から次女が泊まりに来ているので、今年初めての外食をしようと
もんじゃ2021.JPG
ランチにもんじゃ&お好み焼きを食べに行く。(勿論、換気や隣席との
ディスタンスに留意しつつ。)家での食事にも飽きたしね。

7日(木)
臘梅2021.JPG
散歩に行ったら近所で咲いていた臘梅(ろうばい)。香りが素晴らしい。
この日、東京都の陽性判明者数が2,447となり、政府は2回目の緊急
事態宣言を発令。今から振り返ると、この頃が第3波のピークだったと
思われる。そのあおりを食った形で、この日に予定されていた隔月開催の
カラオケ会が延期となる。

8日(金)
病院へ(高血圧などで)いつもの通院。

9日(土)
昼過ぎ、錦糸町へ行き、すみだトリフォニーホールにて、アウローラ管弦
楽団の第24回定期演奏会(指揮:田部井剛氏)を聴く。演奏曲目は
 チャイコフスキー    幻想序曲「ロメオとジュリエット」
 ショスタコーヴィチ   映画音楽「馬あぶ」組曲より6曲
 ショスタコーヴィチ   交響曲第12番ニ短調「1917年」
最後のショスタ12番の第3楽章の副題が「アウーロラ」とのことで、演奏
しているオケとも縁(ゆかり)がある。ともかく、ショスタコーヴィチさん
は、亡命したラフマニノフやプロコフィエフと違ってずっとソ連にいたので、
批判に曝されたりして大変だったと思う。それを乗り越えたのは立派。

12日(火)
川崎ニッコーホテルのメインレストラン「ナトゥーラ」にてカミさんと
昼食を摂る。時折雨が降る天気のせいか、我々がいる間は他に来客がなく
貸切状態。これではお店は大変だ。ここは所謂ヴァイキング方式なのだ
けれど、今は客が自分で勝手に取ることが出来ず、スタッフが客の要望を
聞いて取り分ける方式となっている。そもそもヴァイキングって、フロア
のスタッフが少なく済んで人件費が節約できるところにメリットがある筈
なのに、スタッフを増やさざるを得ないとはお店の苦労が偲ばれる。
ナトゥーラJan2021.JPG
スタッフの方にお願いするので、綺麗に上品によそって貰える。でも、
こう上品だと、「がっつり食べたぜい!」との印象が残らない。

13日(水)
旧友の山○君と東京駅地下の「ハゲ天」でランチ会。
その前に寄った東京駅グランスタに飾ってあった
あかべこ2021.JPG
あかべこの親子もマスクすがた。
この日、緊急事態宣言が7府県に対しても追加された。

18日(月)
今年初めてのスーパー銭湯(豊島園庭の湯)へ行ってアカスリをして貰う。
前回から約1.5ヶ月位しか経っていないけれど、結構アカが出るのが
不思議。

20日(水)
令和2年度の区の健診を受診する。去年までは健診の受診期限が11月末
だったのが、今年は延びて1月末になった。時間がまだある、まだあると
思っていると間際になってしまう良い例だ。

22日(金)
長めの散歩で学芸大学駅近くまで足を伸ばしたついでに、以前旧友の
大○君に連れて行かれた蕎麦屋さん「丸橋本店」を訪い昼食を摂る。

23日(土)
今年初めてのワイン会(神保町のレストランで開催)に参加する。
この日のワインは、
DSC03900.JPG
チリのEPU(アルマヴィーヴァの2ndレーベル)、オーストラリアの
Shaw+Smithなどを堪能する。

29日(金)
朝一で浅草公会堂へ行き、(何を今頃、ですが)
DSC03916.JPG
映画「ジュディ 虹の彼方に」を観る。
名子役から不世出のエンターテイナーに登り詰めたジュディ・ガーランドの
半生を(特に晩年のロンドン公演を中心に)描いた作品。主演が Renée
Zellweger で、彼女は、ブリジッド・ジョーンズでのぽっちゃり姉ちゃんの
イメージが私の頭の中で固定されているため、見る前「どうかな」と思った
けれど、才能豊かだけど我がままで神経質、男に惚れやすく騙されやすい
歌手で女優、子供を溺愛する母親ジュディを見事に演じきった。米アカデ
ミーの主演女優賞に十分値する演技だった


Nick@東京都も蔓延防止等の適用へ・・・また体重が増えそう。

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この記事へのコメント

ヘッケルとジャッケル
2021年04月27日 15:14
1001という数字に何か特別の意味があるのでしょうか?アラビアンナイトからきているのかしら?