フィガロの電話 篇

2011年12月11日(日)  

寒いです。
師走なので寒いのは当たり前とも言えますが、その寒さのレベルが師走前半のものではなく、1月~2月のものなので、ちょっと耐えがたい。今からこの寒さだと、真冬にはどれ位になるのか不安になる。せいぜい暖かくして風邪やインフルエンザに罹らないようにしましょう。


前回以降のことを書きます。

11月28日(月)
  この日は勤め先から午後休暇を貰って、都の西北、早稲田大学へ行く。
画像
  大隈記念講堂のそばにあるハナミズキの紅葉

画像
  阿刀田高さんが、早稲田大学芸術功労者に選定されたことを記念しての
  講演会があり、それを聞きに行った次第です。阿刀田さんは、当方が昔から
  大好きな作家のお一人で、短編小説で読んでない作品は殆どないのでは
  ないか、と思えるほどです。

  講演の前に、奥様(慶子さん)による阿刀田作品「サン・ジェルマン伯爵考」の
  朗読があり、会場内に阿刀田ワールドの雰囲気が漂ったところでご本人登場。
  「小説をどう書くか、どう読むか」と題して、ご自身の経験に照らし合わせながら、
  小説のテーマ(何について書くか)とモチーフ(その小説で訴えたいこと)の
  重要性を中心に、お話を展開されていく。朗読された「サン・ジェルマン伯爵考」
  を題材に、どのように着想を得られたか、どのように肉付けをされたか、を
  明かしていく。
  また、志賀直哉の「城の崎にて」の分析を通して、私小説と言えども、虚構が
  含まれること、そして逆に、全くの想像で作ったストーリーであっても、どこかに
  作者自身が投影されていること、などを説明される。
  阿刀田さんは、今年80歳になられたとのことですが、論旨に淀みがなく、全く
  年齢を感じさせないことは勿論、お話がとても面白く、小説好きの聴衆を
  「なるほど、そうか!」と頷かせてくれる内容のものでした。パチパチパチ。

  是非ご健康に留意され、白寿まで作品を発表し続けて戴きたい、と思いました。

  Q&Aの時間は設けられていませんでしたが、もし、機会があれば
  阿刀田さんに伺いたかったこと・・・
    数十年前に、TVのクイズ番組「世界まるごとハウマッチ」にゲストとして
    出演された際、最後の問題に見事正解され、世界一周のチケットをゲット
    されましたが、世界一周旅行には行かれたのですか?


30日(水)
  近所の文化会館で開催されている講座「クラシック音楽の楽しみ方」の第8回
  (最終回)。前回(第7回)と今回の講師は、二期会のテナー歌手、秋山徹さん。
  テーマは、「オペラ、オペレッタ」で、いずれの回も、前半の1時間はお勉強、
  後半の1時間オペラの実演、と言う面白い構成。

  第7回(11月16日)
   ・前半: オペラ、オペレッタの歴史。主なオペラ、オペレッタ作曲家とその
    作品解説。用語解説。
   ・後半: 実演 W.A.モーツァルト作曲 歌劇「フィガロの結婚」リメイク版
    通常だと3時間はかかる歌劇を1時間でやってしまう、と言う「いいとこ
    どり」のフィガロです。おまけに日本語の歌詞なので、その分かり易い
    こと、この上ない。但し、三人でやるので、皆さん何役もこなして大忙し。
    その三人とは、秋山徹(テノール)、吉田美紀(ソプラノ)、武田麻衣
    (ソプラノ)のお三方。とても楽しめました。
画像
  最後の場面では、秋山さんがアルマヴィーヴァ伯爵に扮しているので、
  その伯爵へのツッコミをやるフィガロはこの人型。

  第8回(11月30日)
   ・前半: オペラ、オペレッタの用語解説の続き。バロックから古典派、
    ロマン派、近代現代における名アリアや重唱の数々。オペラ、
    オペレッタの名歌手たち。
   ・後半: 実演 G.C.メノッティ作曲 歌劇「電話」

画像
  「電話」が主題のユーモアたっぷりの寸劇オペラ(と言っても上演に
  小1時間かかる)。電話が出てくるので、現代に近い時代設定です。
  女性のアパートに男性が「愛の告白」に訪れるが、告白しようとすると、
  次々に電話がかかって来て、邪魔をする。男性は、出張のためにもうすぐ
  電車に乗らなければならないので、気が気ではないが、女性は電話に
  出続けるので、話をするビマがない。そこで男性が取った手段とは・・・?
  とてもシャレたオペラで(電話に振り回される人たちへの)皮肉もたっぷり。
  「こういうものもあるのかぁ。」と目を見開かされた思いでした。
  出演された秋山徹(テノール)、田川聡美(ソプラノ)、小助川眞美(ピアノ)
  の皆さんも好演でした。ブラボー!


12月2日(金)
  ある事情で、今月はこの日から14日まで、当方のお仕事なお休み。
  夕方、同じ大学卒で会社同期の三人によるミニ同期会に出席。お互いに
  気兼ねなく本音で喋れて楽しい数時間を過ごす。


3日(土)
  夕方、M区役所に行き、時代小説作家、坂岡真さんの「お江戸あれこれ」
  と題した講演会を聞く。「エコな江戸」など、なかなか面白い話で楽しませて
  戴きました。
  申し訳ないことに、坂岡さんの作品を読んだことがなかったのですが、
  カミさんが、この後早速読んでみて、「面白くてとっても良い。」との評価。
  時間が出来たら、当方も読んでみようかな。


4日(日)
  近所のM文化会館の一室で「ふれあいコンサート、風景がうかぶ名曲」と
  タイトルのついた音楽会を聴く。
画像
  演奏は、コントラバス村松裕子さん、ヴァイオリン堀内麻貴さん、ピアノ
  高野糸子さんによるトリオ。アイネクライネの第1楽章、美しく青きドナウ
  などの良く知られたものと同時に、「3つの神話より ナルシス」や
  「夢遊病の女」と言った当方初めて聴くもの、更には、聴衆の手拍子と
  合奏する「ブラジル」など、さまざまな曲を披露してくれました。
  この編成のトリオ用の編曲は大変と思いますが、それぞれのパートを良く
  生かしたもので、感心しました。


5日(月)
  隣の駅から徒歩10分程のところにある「Pホール」で、人権週間を記念して
  「区民の集い」が開かれたので、聴きに行く。

  第1部は、増田明美さん(元マラソンランナー、現在スポーツジャーナリスト、
  大阪芸術大学教授)の講演で「自分という人生の長距離ランナー」。
画像
  さすが大学の教授をされているだけあって、お話はとてもうまく、聞いていて
  飽きない。なんだか夫婦でファンになってしまった。
  (隣で立っているのは手話通訳の方。)

画像
  最後に、増田さんが得意としている都はるみの物まねで、「さようなーらー、
  さようならー、好きになった人」。(意外と面白い人だ。)

  第2部は、映画で「英国王のスピーチ」。今頃、と思われるかも知れませんが、
  当方は、見ていないので、大いに期待。カミさんは、以前見たのですが、何と
  日本語吹き替え版だったとのことで、つまらなかったらしい。そりゃあそう
  でしょう。King’s English が出てこない ”The King’s Speech” なんて、
  気の抜けたビールみたいなもの。

  それで、当方が初めて観た感想は「素晴らしい!最高!」
  (当方、King’s Englishが大好きなので、この様に、英国アクセントで、
  気の利いた台詞が沢山出てくる映画は、もう手放しで褒めちぎってしまう。)
  

6日(火)
  海外の知人に出すので、渋谷のデパートへ行きクリスマスカードを購入。
  ついでにシステム手帳の来年のダイアリーのリフィルを買う。
  そう言う時期になりましたね。


8日(木)
  知人夫妻が来訪。
  ご主人は無口ですが(なので?)、奥様がそれを補うくらいお話好きで、
  ご夫婦合わせて丁度うまくバランスが取れている。
  ところで、うちはどう言う風に見えているのだろう。


Nick@今年もあと残り三週間。年内にあれとあれをしなければ。ううっ。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック