英吉利バス栗毛 篇(その2)

2018年9月30日(日)   

承前。
私ども夫婦が8月に行った久々の海外旅行 ー JALPAKイギリス縦断8日間+1の第2弾です。

スコットランド最大の街エジンバラを(十分ではないものの結構)堪能したツアー参加者19人+添乗員さん1人の合計20人は、メルセデスの観光バス1台にて進路を南に取ります。目的地は首都ロンドン。途中、名所旧跡を訪ねながら3日間かけてそこに至ろうという旅程です。

第3日目
エジンバラを発って2時間ほどバスに揺られた後、イングランドとの国境に近いグレトナ・グリーンという町に到着。ここは、駆け落ちで知られた町で、どういう訳か鍛冶屋さんが結婚を司ることが出来たとのことで、(中世の頃かな?)落ちのびてきた男女が鍛冶屋に駆け込みめでたく夫婦になった由。その故事来歴から、今もここで結婚式を挙げる男女が絶えないとか。現代では、勿論双方の両親が列席の上で挙式がなされるのでしょうけど。まあ、駆け落ちという言葉には、洋の東西を問わずロマンチックな響きがあるのでしょうね。

そこからバスで小一時間行ったところで昼食。
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その昼飯のレストラン近くにあった小さな石橋の上の小さな石の小屋。もともと、大邸宅の広大な庭の付属物として半分シャレとして作られた小屋だったらしいけど、その後人が住む様になって、一時は10人以上が起居していたとのこと。

またバスに1時間以上揺られて湖水地方に到着。マイクロバスに乗り換えて、現地ガイドさんの案内で、ピーターラビット他の著作で有名なビアトリクス・ポッターの住んだヒルトップ邸を見学する。
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現在のヒルトップ邸の入口。
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同じ場所で撮られたポッターさん。味がありますね。
周りは長閑な田園地帯で、ここならウサギもアヒルも豚も羊もいくらでもいそうで童話のネタには困らない。でも、ポッターさん、ピーター他の印税で儲けたお金で周辺の土地・農場を買い取って、最終的にナショナルトラストに寄託・遺贈したのが偉かった。今日、この地がこれほどまでに往時の姿を留めているのは、彼女のお蔭です。感謝・感謝。

この日は、湖水地方で最大の湖であるウィンダミア湖畔のWATER HEAD HOTELに宿泊。割合感じの良いホテルだった。
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ホテルのバスルームに備え付けのバスタオル温め器が少し大げさ。(でも、旅人が洗濯物を乾かすには絶好の設備だ。)

第4日目
湖水地方を発って、バスで3時間くらいかかってチェスターと言う街に到着。ここは古い街で、ローマ時代の名残りがそこかしこにある。
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午前中の市内見学の際に歩いたザ・ロウズ(The Rows)。ファサードが連なった建物たちの2階のバルコニー?が繋がってアーケード風になっており、2階でほぼ1ブロック分をウィンドウショッピングしながら遊歩できる。通りの向かい側も同様。雨の日なんか便利。
昼食後、予定通り同市を出発したのだけれど、渋滞で1時間ほどバスが全く動かず。乗客たちは参る。
予定より1.5時間遅れでストラトフォード・アポン・エイヴォンに到着。
本来は、着いてすぐシェイクスピアの生家を見学する筈が、閉館時間が過ぎてしまったため、それは翌朝に回し、ホーリー・トリニティ教会等を見学する。
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そのホーリー・トリニティ教会の中にあるシェイクスピアのお墓。墓碑銘に
  Blest be the man that spares these stones,
  And cursed be he that moves my bones.
「我が遺骨を動かすものは呪われてあれ。」と書かれていて、誰も怖くて動かせない。
これを実際にこの目で見ることができて感激だ。

この日の宿舎は Hallmark Hotel The Welcombe という、この地方の大邸宅を改造・増築した
ホテル。その姿は、まるでTVドラマのダウントン・アビーの伯爵の館みたい。
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泊まった部屋(新館)から本館と裏手にある庭園を臨む。庭園の先は宿泊客用のゴルフ場になっている。
このホテルは郊外にあって、外出するにも車で行く必要があるので、夕食もホテル内の食堂で摂る。

第5日目
朝一で、シェイクスピアの生家を見学
バスでストラットフォード・アポン・エイヴォンにさよならし、コッツウォルズへ向かう。可愛い街並みがあるボートン・オン・ザ・ウォーターとバイブリーの二つの町をそれぞれ散策する。マールバラにてフィッシュアンドチップスの昼食を摂る。その後、バスで移動して
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ストーンヘンジを見学。石柱群から20メートルほど離れて周りを一周する遊歩道から眺めるだけで、石に触ることは出来ない。それでも、その威容には迫って来るものがある。

この日のバス旅の最後のレッグを経て首都ロンドンにめでたく到着。
大英博物館に近いホテル ー Holiday Inn London Bloomsbury にチョックインし、中のレストランで夕食。 
(ロンドンに来て Holiday Inn かよ!?との思いはあるけど、宿舎は選べない。)


・・・とまあ、旅程に沿って書いてきましたが、このバス栗毛で記憶に残ったことをいくつか下記します。

1.湖水地方 ー 三笠
  ポッターさんの Hill Top 邸へ行く途中のミニバスの中で、現地ガイドのおじさんが
  こう説明した。「ここから海の方へ降りていくとバロー(Barrow)と言う名前の町が
  あって、そこでは昔から現在まで造船が行われている。日露戦争で活躍した日本の
  戦艦三笠もこのバローで建造されました。」
  ガイドのおじさんは、ここで日本人たちから「おおっ」とか「へえー」とか言う反応を
  期待していた様だったけど、殆ど反応なし。若い人たちは、何のこと?とキョトンとした
  表情だったし、年配の方々も、「ふ〜ん。」レベル。明治は遠くなりにけり、ですな。
  私にしても、心の中で「何と!この湖水地方でまさか戦艦三笠のことを聞くとは
  思わなかったあ。」と感嘆したのだけど、声には出さず、深く頷くだけだった。

2.湖水地方 ー ワーズワース
  湖水地方は、詩人ウィリアム・.ワーズワースが生まれ、暮らしたことでも知られる。
  (ポッターさんより前に。) 彼が通ったグラマースクールの外観を見学したりして、
  私が知っている彼の唯一の詩「水仙」が記憶に蘇る。
    I wandered lonely as a cloud
    That floats on high o'er vales and hills,
    When all at once I saw a crowd,
    A host, of golden daffodils;
    Beside the lake, beneath the trees,
    Fluttering and dancing in the breeze.
  確かに、黄金色の水仙が湖水のほとりに咲いていたら、詩になるわあ。

3.湖水地方 ー ウィンダミア湖
  湖水地方で最大の湖であるウインダミア湖で、遊覧船に乗船し、30分ほど遊覧した
  のだけれど、生憎の雨と霧で湖畔の景色がほとんど見えず↓、
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  数年前に箱根の芦ノ湖で同様に雨の日見た景色と全く変わらず。それを思い出し、
  その瞬間日本が、箱根が、とても懐かしく感じられた。

4.ストラットフォード・アポン・エイヴォン ー 石碑
  この町の名所の一つにロイヤル・シェイクスピア・シアターなる劇場があって、昔から
  シェイクスピアの生家と並んでこの町を演劇の聖地としている。その裏庭的な公園の
  一角にこんなものがあった。
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  石碑と呼ぶには小さ過ぎる、女優ヴィヴィアン・リーの思い出に寄せる石標。彼女は
  一時期、このシアターを本拠地にするロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(劇団)に
  属して活躍していたそうな。比類なき lass (A lass unparalleled.)とは言い得て妙。

5.ストーンヘンジ
  そもそも何のために作られたのか、十分には解明されていないと聞くけれど ー  
  祭祀用に使われた、と言う説には信憑性がある様に思われる。そんなことから、
  ここはイギリス最大のパワースポットだと信じる人たちも沢山いる様で、
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  そういう人たちが、ヘンジからある角度の場所で大きく腕を広げて神秘なパワーを
  受け止めようとしている ・・・ らしい。


Nick@家の外では台風21号の風雨の強さが高まりつつある。時折、家が風で揺れる。



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この記事へのコメント

旧 まーちゃん
2018年10月05日 23:58
有言実行!(*^。^*) お疲れ様です
やっぱり、この日記が読めると楽しいです♪

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