英吉利バス栗毛 篇(その3)

2018年10月28日(日)    

秋も深まり、随分涼しくなって来ました。特に朝晩はきちんと着ていないと肌寒さを感じるほどです。10月の節季その他では、
  8日   寒露  祝日・体育の日
 10日   本来/旧来の体育の日
 23日   霜降
 31日   ハロウィン
となっていて、寒露・霜降などと言う字面を見ても肌寒くて当然と思われてきます。今年は夏が酷暑・褥暑の日だらけだったので、それからの変化が余計大きく体感される気がします。

などとぼんやり考えていたら、もう今週後半から11月に入ってしまいます。11月と言うと、当方にはお酉様(酉の市)が真っ先に思い浮かびます。今年は11月1日(木)からもう一の酉。二の酉が13日(火)、三の酉が25日(土)なので、酉の市が三回開かれる。昔からある「三の酉まである年は火事が多い」という言い伝えが当たりませんように。

承前。
私ども夫婦が8月に行った久々の海外旅行 ー JALPAKイギリス縦断8日間+1の第3弾(&最終回)です。
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ロンドンはテムズ河畔に咲いていたねむのき。

英国縦断ツアーの最後の部分、首都ロンドンに約3日間滞在しました。

第6日目  ロンドン市内見学(ロンドン塔 〜 ウェストミンスター寺院 〜 中華街にて
       飲茶ランチ 〜 大英博物館見学) 解散 自由行動

ホテルからバスで市街地を通ると、ちょっと残念な光景が目に入って来る。
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ウエストミンスター宮殿(国会議事堂)の一角、2012年から名称がエリザベス・タワーと
改められた塔が、改修工事中で外面が全て覆われている。おお、ビッグベンよ、お前も寄る
年波に堪えられずこうした姿を晒しているのか。

そうこうしているうちに、最初の見学地ロンドン塔に到着する。
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堅固な外見の要塞であり、多くの罪人の幽閉地でもあり、貴人たちの処刑地でもある。
そう考えると、陰鬱な曇り空が似合う建造物とも言える。

ロンドン塔の中庭の一角にこういうモニュメントがある。
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断頭台のあった場所の記念碑。「碑」と言うより「ガラスのテーブル」みたい ー とは何か
今風です。アン・ブーリンもレイディ・ジェイン・グレイもここで処刑されたらしい。昨年の
「怖い絵」展のお蔭で日本で知名度が上がった、レイディ・ジェイン・グレイは、屋内で処刑
された様にポール・ドラローシュは描いたけれど、本当は屋外のこの場所近くで処刑された由。

昼食後に大英博物館に移動する。大英博物館:The British Museum は普通に和訳すれば
英国博物館だけど、実際に拝観すると圧倒されて「大英」と訳したくなるのだろうなあ。

駆け足で、最低限ここだけは見なきゃ、と言うところをガイドさんに引率されて1時間半くらい
で見て回る。その最低限ここだけは、というのは・・・
  ・まず第1にロゼッタストーン
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   この石の表の画像はWeb上にめったやたらとあるだろうから、ここでは裏側を。
   こうして見ると大きいけれど何の変哲もない石だ。
  ・アッシリアの守護獣神像
  ・アッシリア王のライオン狩りのレリーフ
  ・パルテノン神殿の彫刻
  ・イースター島のモアイ像
  ・ルイス島のチェスの駒
  ・古代エジプトのミイラと棺
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   この人は、王様でも貴人でもなく、たまたまミイラになっちゃった人で、
   あだ名がジンジャーと言うらしいけど、こんな姿が衆目に晒されて、肖像権などの
   問題はないのかなあ。尤も、本人が訴訟を起こしようもないけれど。
  ・ポートランドの壺
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   古代ローマ時代に作られたカメオ・ガラスの壺。以前、来館者が割って粉々になった
   のを博物館が時間をかけて何とか修復したとのことで、良く見るとまだ小さく欠けて
   いる部分があるとかないとか。
などなど。

大英博物館を見終わってツアーは一旦解散。さあどこへ行こうか。ロンドンに来たからには、
ハリー・ポッターとシャーロック・ホームズにご挨拶しないで帰るわけには行かないなあ。
・・・と、言うことで、まずは、キングズ・クロス駅へ!
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9と3/4番線のホーム・・・を模した壁に半分めり込んだ荷物とカート。これに手をかけて、
マフラーを風になびかせて有料の記念写真を撮ってくれる。これは良い、と思ったけれど
そのための行列の長さが半端ではないので、あきらめる。

そこから徒歩で(これが結構距離があって歩くのがしんどかったので、カミさんがぶん
むくれた)ベイカー街に行き
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シャーロック・ホームズの銅像に挨拶する。その後、221Bのご自宅の入口も見学。
ベイカー・ストリート駅から地下鉄に乗ってホテル近くの駅まで帰る。帰りがけ小さな
スーパーでビールを買う。
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ベルギーの Stella Artois。この銘柄、ベルギー出張時に飲んで大好きになったの
だけど、どういう訳かロンドンでやたら見かけた。うまくマーケティングしたのかな。

第7日目  バッキンガム宮殿入場 〜 ピカデリーサーカスで解散 大半の
        ツアーメンバーは夕方のフライトで帰国。こちらは自由行動。

夏の一時期、女王様が避暑でロンドンにいない時、入場料を支払ってバッキンガム宮殿に
入ることが出来る。それで、この朝我らのツアーグループが入ることが出来ました。さすが
大英帝国の王・女王の住まいだけあって広大壮麗な宮殿だ。王座の間とか舞踏会の間とか
晩餐の間とか、それぞれ目を見張る部屋が次々と続いたけれど、当方夫婦が見て一番
嬉しかったのは絵画ギャラリー。ここには王室の収集した絵画の作品が展示されている。
その中にフェルメールが1点あって拝むことが出来た。
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「音楽の稽古」。さすがに宮殿内は写真撮影禁止なので、公式パンフレットを買い、その中の
画像をここに掲載します。これで堪えてつかあさい。

宮殿内の見学を終えるとその裏側に出てくる。そこには広い裏庭がある。
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バッキンガム宮殿の表側(衛兵の交代とか)はWebにめっちゃ画像があるだろうから、
ここでは裏側を。
見学を終え、バスで移動してピカデリー・サーカスのエロス像の近くで降りる。ここで
ツアーは一旦解散。こちらは自由行動なので、我ら夫婦は知人に会いに行く。
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大昔、当方まだ小学生の頃、家族で間借りしていた時の大家さん(の奥さん)。もう90歳を
超えているけど、まだまだ元気でお喋り好きなSさん。ファースト・ネームが Audrey
オードリーさんと言う可愛いおばあさんです。Sさん宅で afternoon tea を戴いた後、
そこを辞去して、まだ時間があるのでどこへ行こうか。
湖水地方と言えばうさぎ、ロンドンと言えばくま ― と言う訳で、パディントン駅へ!
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  ペルー出身で、英国で(そして世界で)ここまで有名になった生き物は他にいないだろう。
  (建築物等では、マチュピチュとか地上絵なんかがあるけど。)

第8日目  午後3時まで自由行動。午後3時過ぎにホテルを出て空港へ。

夫婦で相談し、午前中はナショナル・ギャラリー(国立美術館)を見学する。
一応、目安は2時間。それだけの時間でどれだけの絵を見ることが出来るか、
いささか勇んで入館する。

入館料はただなんだけど、館内案内のパンフレットは有料。
それでは、と、ガイドブックのページを思い出しつつ、受付のスタッフの女性に、
  「ジョン・エヴァレット・ミレイのオフィーリアはどこにありますか?」と訊ねる。
スタッフの方、この人何言っているのと言う風にちょっと顔をしかめつつ、
  「それですと、テイト美術館に行って戴く必要があります。」
あちゃ〜、失敗、失敗。ガイドブックの同じページにテイト美術館が載っていて、
オフィーリアはそっちの方だったか。気を取り直して・・・
  「そ、それでは、このギャラリーで一番人気があるのは何ですか?」
スタッフ、めっちゃ沢山あるのになあ、と言う風に、でも馬鹿な東洋人に教え諭す様に
  「そうですねぇ。レオナルドがルーム66にあります。17世紀のオランダ絵画が
  16ー18に。あと、ヴァン・ゴウの Sunflower がセントラル・ホールにあってとても
  人気があります。」
  「そうですか。どうもありがとう。」

そうか、ダ・ヴィンチがあるのか。それでは、ルーム66へレッツゴー
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う〜む。これが岩窟の聖母子かあ。さすがスフマート、この滑らかさはどうだ。
前回も書きましたが、ここも含めて英国の大半の美術館ではフラッシュと三脚を使わなければ
写真撮影は自由。

17世紀オランダ絵画の部屋。
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フェルメールが2点、無造作に横並びに置かれている。
「ヴァージナルの前に立つ女」と「ヴァージナルの前に座る女」。

これで、今回の旅行でフェルメールを4点拝観したことになる。思いもかけなかった
眼福だ。イギリスにはもう1点、ハムステッド・ヒースのケンウッド・ハウスに
「ギターを弾く女」があるとのこと。仕方がない、それは次回にまわそう。

それにしても、このナショナル・ギャラリーには、美術の教科書に出てくる絵画がこれでもか、
これでもか、と展示されている。例えば、
  ヤン・ファン・エイク    アウノルフィーニ夫妻像
  ブロンズィーノ       愛の勝利の寓意
  ルーベンス         パリスの審判
  ベラスケス          ヴィーナス
  ターナー           雨、蒸気、速さ ― グレート・ウェスタン鉄道
  コンスタブル        乾草車
  モネ              睡蓮、サン・ラザール駅、テムズ川
  ドガ              踊り子
など、枚挙に暇がない。それらを可能な限り見て、当方の美術の胃袋がかなりの飽食で
膨らんだのだけれど、帰国後図書館等で調べたら、ホルバインの「大使たち」を始めいくつか
どうあっても見るべき作品があったことが判明。う〜む、また行かなくては。

ナショナル・ギャラリーの後、簡単な食事をし、買物をしてからホテルに戻る。そこでJALPAK
の人にピックアップされ空港へ。そして帰国の途へ。

第9日目  15:00頃 羽田着 帰宅

帰国の翌日から午後3時前後に発作的に眠くなる症状があって、勿論(jet lag)時差ぼけ
なのだけれど、若い頃は1週間も経たずに回復していたのが、この歳になると2週間
経っても元に戻らず、嘆く。

旅行の感想(の一部)

1.大英博物館とナショナル・ギャラリーを訪れてみて、大英帝国の底力を見た気がした。
  どちらも膨大なコレクションを擁していて、全部見ようとしたら数日かかるのに、入館料は
  ただ(寄付金箱はあるけど)。勿論、それには過去からの連綿たる経緯があるのだろう
  けど、日本には真似ができないなあ。コレクションの中には、原産国から勝手に持って
  来たものもある、との議論は聞くけど、そうしないと散逸していたとの反論もあって、微妙
  ではある。

2.英国の食事はあまり感心しなかった。昔よりは随分良くなった、との評を聞くので、若干の
  期待を持って行ったのだけど、旨いと思ったものは少なかった。ロンドンのちゃんとした
  レストランに行かなかったからだろう、と推測。多分それなりのお金を支払う店ならば
  それなりの味はしたのだろう。


Nick@思い出すと、またどこかへ行きたくなるなあ。


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この記事へのコメント

旧 まーちゃん
2018年11月01日 08:53
今回も盛り沢山で楽しませて頂きました♪
日本では、ハロウィンも過ぎて今度のイベントはクリスマスでしょうか?
なんかまだピンとこないなぁ…。シュトレンは大好きですが(笑)
次回も期待していますね!

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